1978年創業、高岡の蒔絵技法を現代へつなぐ漆芸工房
漆芸吉川
漆芸吉川は、1978年創業。富山県高岡市で三代にわたり漆芸に携わり、蒔絵を中心としたものづくりを続ける工房です。祖父は漆の問屋と漆塗りに携わり、父は京都で着物に絵を描く仕事を経て高岡で蒔絵の道へ。現在の作り手も、父の仕事場に残された道具や材料をきっかけに、その技術と文化を未来へつなぐため蒔絵を学び始めました。
素材は、代用塗料を使わず「本漆」と「本金粉」にこだわっています。素材そのものの美しさと、手仕事ならではの繊細な表情を大切にしながら、一つひとつの作品を仕上げています。
得意とする技法のひとつが、うずらの卵の殻を用いて加飾する「卵殻塗り」です。古くから伝わる技法を生かしながら、下地から塗り、加飾まで一貫して手がけられる環境を整えています。
伝統をそのまま守ることだけを目的とせず、現代の暮らしや空間に調和する新しい漆芸を追求。時を重ねるほど深まる漆の魅力と、高岡に受け継がれてきた蒔絵の可能性を、次の時代へと広げています。