一枚の正方形から生まれる、現代折り紙アート
Apriori-Art
Apriori.Artは、折り紙を「子どもの遊び」から「大人が向き合う現代アート」へ位置づけ直すために生まれたブランドです。共同代表の加納宏徳氏は、10歳で折紙グランプリを受賞。その後、英語やWebマーケティングの分野で経験を重ねるなかで、技術ある作家が折り紙を仕事として継続できる仕組みが不足していることに気づき、2025年にブランドを立ち上げました。
作品は、切り込みを使わず、一枚の正方形の紙だけで完成させます。折り線の配置そのものが構造となる厳格な制約を、独自の造形を生み出す創造性へと転換しています。「制約は不利ではなく、制約こそが他では生まれない形を生む」という思想が、一つひとつの作品に込められています。
素材には基本的に日本製の紙を使用し、作品ごとに日本各地の和紙を選定します。雁皮紙や楮紙などを組み合わせ、必要に応じて貼り合わせて一枚の紙を仕立ててから制作を開始。厚さ、強さ、折り目の保持力、発色、光を受けた際の透け方まで見極める紙選びは、作品設計の重要な工程です。
制作は主に東京・渋谷の100BANCHを拠点とするスタジオで行い、全作品を手作業で折り上げています。折り紙のオンライン化や言語の壁、ビジネスとしての認知不足という課題に向き合い、伝統文化を未来へ折り重ねながら、作家が創作を続けられる産業としての可能性を広げています。